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Issy no Hitorigoto ~ボクの土佐日記~

高知に移住してきてもう18年目! 高知の海のダイビングの水中写真を中心に、南国土佐の自然や日常、高知の暮らしなどなど、いろいろなことをつれづれに書いていきたいと思います~www

母の逝去①

いよいよ母が危篤だという連絡が入り、

実家に戻ることしました。

 

母は、末期の肺がんで、

原発巣の肺の症状(胸の痛みとか咳とか)はそれほどでもないのですが、

骨転移が強く、

脊椎、腰椎、骨盤をはじめ、あちこちに転移があり、

高齢のため抗がん剤治療というわけにもいかず、

放射線療法は少しやってみましたがあまり効果もなく、

がんはあるけれど、

打つ手がないので、

ただ見ているだけ、という状態が続いていたところでした。

 

骨転移は特に骨盤がもっとも強く、

レントゲンを撮っても

ほとんど骨盤が映らないような状態で、

両脚の大腿骨に人工関節を入れている彼女は

下腿に体重をかけてしまうと

人工関節を止めているビスが

脆弱になっている骨盤を突き抜け

腹腔を突き破ってしまう(!)という恐れがあり

特に足には絶対に体重をかけられない、

寝たきりの生活が続いていました。

 

そんな状態の彼女では、受け入れてくれる病院が難しく

大学病院を出されてしまってからは

一次は近所の病院に転院してしばらく置いてもらいましたが、

急性期の患者を診る病院では

先行きのない患者をいつまでも置いておくことはできず、

療養型の病院の転院先を探し、

順番待ちをして、

ようやく「ホスピス」に入ることができました。

 

ホスピス、というのは、

終末期のがん患者を専門に看取る施設のことで、

緩和ケア、とかターミナルケア、などと呼ばれることもあります。

 

ホスピスでは、がんの治療はしません。

患者がいかに楽に過ごせるのか、ということだけに重点を置いて、

患者のケアをします。

要は、がん患者のがん性疼痛をいかにコントロールするか、

痛みを感じさせずに楽に過ごさせるか、ということを考え、

その中でがんが自然に進行していったら、

楽に最後も迎えられる、

そんな考え方による治療を中心に、

患者の最後の看取りを行う医療施設です。

 

そんな施設ですので、

入院時には

「延命治療は行わないことに同意します」

「心電図などのモニターも必要としません」

「必要な場合には鎮静処置(麻薬以外の強い鎮静剤の使用)をお願いします」

などの誓約書を書き、入院します。

 

そのホスピスの主治医から、

お手紙をいただきました。

いわく、

「この数日浮腫が強く、

経口でものを食べたり飲んだりすることもできなくなり、

回復不能な下り坂に差し掛かっていると思われます。

血管の確保が難しいこと、

水分補給はかえって浮腫を含めた全身状態を増悪させてしまうこと、

点滴を続けて仮に延命ができたしても

それはいたずらに患者の苦しみを引き延ばすことであること、

という理由から、

ブドウ糖と水分を入れている点滴を外そうと思います。

そうなると、緩やかに下り坂になっていって、

予後はあと日にち単位、ということも考えられます。」

 

要するに、母の余命は日にち単位でしか持たない。

来週までは持ちそうにない、

という意味だと読んで、

妻を連れて上京して母のもとに向かいました。

 

しかし、ホスピスというところは恐ろしいところです。

延命処置はしない、ということに同意はしましたが、

ボクらがイメージしていた

やらない延命処置、というのは、

たとえば、

経口摂取ができなくなっても

胃瘻(穴をあけてチューブで流動食を入れること)はつくらない、とか、

呼吸が止まっても人工呼吸器での呼吸の維持はしない、とか、

心臓が止まっても人工心肺での循環機能の維持は行わない、とか、

そんなことが「延命治療はしない」という意味だと思っていたのですが、

 

さにあらず。

 

口から物が食べられなくなってしまったら、

ブドウ糖の点滴も外してしまう、

というのです。

 

これはある種、衝撃的でした。

 

そんなことしたら、死んじゃうじゃん。

 

でも、そう

(ケースバイケースで人の状態によるとは思いますが)

最後口から食べられなくなったら

点滴はやめて、

枯れるように死なせていく、

これが、ホスピス、というところでした。

 

一般の医療とはあまりに違う考え方に

本当にびっくりしました。



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  1. 2018/06/19(火) 00:00:00|
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Author:issy1455
神奈川~千葉~パラオ(笑)~埼玉~と流れながれて、南国土佐に流れ着きました。
高知県は自然がいっぱいあって食べ物がおいしくて、ホントーに暮らしやすく、いいところです。
若いころから続けているスクーバダイビングを中心に、高知の自然やいいところを紹介していきたいと思います。

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