fc2ブログ

Issy no Hitorigoto ~ボクの土佐日記~

高知に移住してきてもう20年目! 高知の海のダイビングの水中写真を中心に、南国土佐の自然や日常、高知の暮らしなどなど、いろいろなことをつれづれに書いていきたいと思います~www

高知県警の取り調べ?! 供述調書!

高知県警察の来訪を受けました。
前回が94日、今日が2日目です。

 

いただいたお名刺の肩書は

「高知県警察本部 刑事部 捜査一課 特殊犯 兼 科学捜査担当」
の、警部さんと巡査部長さん。

「捜査一課」って言ったら、刑事ドラマの花形、
殺人事件を扱う部署じゃーあーりませんか!?

 

コロシもタタキもアカネコも、
リャクシュユーカイもまだ経験はないし、
麻薬や向精神薬の横流しや
違法ドラッグ系薬物事犯で捕まるような
職務上の覚えも(まだ)ないんですが、
はてさて、セーレンケッパクなボクのところに
何をしに来られたのでしょうか??

 

 

バカ言ってないで、さっさと種明かしをすると、

 

これは、ダイビング関係の「事故」の捜査。

 

 

ダイビング中の死亡事故の捜査も、
「特殊犯兼科学捜査」担当の方の範疇らしいんです。

 

 

高知県で以前起こったダイビング死亡事故にあたって、
ダイビングに詳しい有識者(?)として
なぜかこのボクがあるスジからご推薦を受けまして、
お尋ねを受けたのでありました。

 

 

前回、94日に来られた時には、
事故の詳細を教えてくれて、
それについての意見や

ダイビング器材やCカードランク、
インストラクターの責務、みたいなことを色々と尋ねられ、

今日はその時のインタビューをもとに、
文章におこした「供述調書」をもって、
その添削と完成、署名押印をさせられに
やって来られたのでありました。

 

 

事故の具体的な詳細については控えさせていただきますが、

高知で半年ぐらい前に起きた死亡事故で、
ファンダイブを引率していたインストラクターとショップが
「業務上過失致死」に問われるかどうか、という捜査です。

責任重大。

あんまりウカツなことは言えないです。

 

 

ざっくりしたことだけ書くと、
4
人のダイバー(3名はほぼ初心者:経験9本、1人は中級者:65本)を
1
人のインストラクターがガイドしてて、
水深20mほどのところでガイドとゲストは
お互いの位置が見えていない状態でダイビングをしていて、
(ガイドはゲストの位置は把握してたと思うけど)
そんな中で、
中級者の人が仲間一人の異常に気付いてインストラクターに知らせに行き、
イントラがそこに駆け付けた時にはすでに溺れていて、
引き上げて病院搬送したものの、残念ながら死亡。
解剖の結果、心筋梗塞とか脳梗塞など突発的な死因が疑われる所見はなく
溺死、と診断されたようです。

4名ともCカードのランクは「アドバンスダイバー」。

初心者の3人は、アドバンスをとって初めてのファンダイブ、らしい。

 

 

警察が、インストラクターおよびショップの過失が問えるかどうか、
という点を確認したいのは、次の点。


①安全管理面としてのガイドとゲストの距離

その時の透明度は約10m程度。(インストラクターの証言)

イントラと事故者の位置の距離は約20m。(海保の現場検証)

これはイントラの安全管理として、ガイドとゲストの距離が遠すぎていないか。

(ガイドとゲストが見えていないというのは問題ではないか)

 

 

②器材セッティングについてのガイドの確認義務

発見者が事故者の異常に気づいた時、事故者は呼吸が苦しそうで、
呼吸のたびにゲージの針が振れていたそうです。

これはおそらく、
タンクバルブがきちんと開けきれていなかったことを示していると思われます。

タンクバルブが十分に開いていないと、
水深があって水圧のかかっているところでタンクの残圧が少なくなってくると、
息を吸ったときにはホースとレギュレーター内部の圧力が下がって残圧計は低値に下がり、
息を吐いているときにはタンクから空気が供給されて
残圧計はタンク内の圧力を正しく示すようになり、
呼吸に伴って残圧計の針が振れます。

この時の呼吸抵抗は大きく、苦しい呼吸になりますので、
初心者には大きなストレスになると思います。

警察としては、経験9本のダイバーの器材セッティングに対して、
インストラクターが確実にセッティングができていることを確認していないのは、
安全管理上過失と言えるのではないか。

 

 

③レンタル器材の安全装備面についてのショップの責任

事故者および発見者は、重器材はレンタルだったのですが、
レンタルのレギにはセーフセカンド(オクトパス)はつけられていなかったとのことで、

これはショップとして、安全装備をつけておくのが責務であり、
ついていないレンタルギアを貸すことには問題があるのではないか。

 

 

「供述調書」ってもんは、
ボクが「申し述べさせていただいている」体で書かれている文章なんですが、
特にはじめの数ページには、
ボクのダイビング経験とか指導団体での経歴なんかを
事細かく書き記されていて、なんだかこっぱずかしい。

 

それから、ダイビングの器材の仕組みや機能についてのボクの説明が
一つひとつ書いてあって、

 

その後、警察の確認したい点についてのボクの見解を述べてあります。

(ぜんぶ前回のボクの「供述」をもとに、巡査部長さんが書いてきたんですけどね)

 

 

①については、
ガイドはおそらく透明度が悪くて直接見えていなくても、
ゲストのだいたいの位置はそこそこ把握していたのではないかと思ってはいますが、
(善意に解釈して、ですが。
もしかすると、ホントははぐれていたのかもしれない。
ただ、事故者の異常に気付いた発見者が
比較的すんなりイントラを呼びに行けているので、
まるっきりお互いの位置感がわかっていなかったのではないな、と思いました)
その透明度で、経験9本の初心者を見えない距離に「放牧」してしまうのは
ちょっとどうかなぁ、と思います。

警察には、ボクの感覚としては、
調書を書いているウチのウサギ小屋のリビングぐらいの広さ=いいとこ4-5m
ぐらいの距離感の中で、
見える範囲でダイビングをするのが
安全管理上必要だったのではないか、ということを言いました。

 

 

②については、
ダイビングには一定の側面として「自己責任」という部分もあって、
特に器材のセッティングなどはその最たる部分だと思います。
本当の初心者ならもちろんこちらで確認もしますが、
今回のケースの人では、たとえ実務の経験本数は少ないとしても、
少なくとも「アドバンスダイバー」としての教習を修了しているからには、
器材のセッティングぐらいはできるものと判断して、

自分であれば、アドバンスダイバーに対していちいちセッティングの確認はしない、
そこにイントラの責任があったとは考えない、と述べました。

責任を問うとすれば、器材のセッティングもできないようなダイバーを
「アドバンス」として認定した、
アドバンス講習をしたイントラか、指導団体じゃないでしょうか。

 

 

③については、

はじめは、
レンタル器材はダイビングに必要最小限の器材が装備されていれば
ダイビングをする上では問題はなく、
貸す側としては、
ゲスト間でセーフセカンドのやり取りをすることは想定していないのではないか、
と考え、擁護する方向で意見を述べていきましたが、
発見者の人が、
「事故者の異常を発見した時に、自分のレギを与えてしばらく呼吸をさせた。
自分も苦しくなったのでレギを戻してもらって、イントラを呼びに行った。
オクトパスがついていれば、それを使って2人でイントラのところに行けた。」
と述べていると聞いて、
レンタル器材と言えどもやはり安全装備を省くことには
問題はあるのかな、と考え、意見を少し修正しました。

また、ショップ側は、
レンタル器材にオクトパスをつけていると
引きずったり引っかかったりサンゴを壊してしまったりというデメリットもある
と主張していると聞いて、
それは後付けの詭弁で、
安全装備とサンゴの保護を天秤にかけるような話は
ちょっとするべきではないと思ったりしました。

 

 

警察の書いてきた原文はなかなか強めの表現が多かったので、
強く言い切る表現は極力避けてやわらかめの言い回しに直してもらって、
署名押印をして、「供述調書」が出来上がりました。

全23ページの大作。


もちろん、このボクの意見だけが証拠として(?)参考にされて、
責任の有無等の判断材料になるわけではなく、
今後、インストラクターの所属する指導団体などからも
同様の参考人聴取をして供述調書をとって、
それらを総合的にみて、過失についての判断がなされます。

(これまでの聴取の内容は教えてくれましたし、おおむね見解は同じでした。)

 

 

後ろ暗いところがあるわけでもありませんが、

「ケーサツ」の取り調べ っつーと、
あんまり気持ちのいい経験じゃあないですねー。


でも、警察の方は終始非常に丁寧な対応で、
調書もこちらの言い分通りにすべて書き直してもらえましたし、

なにより、ダイビング事故の詳細を知ることができて、

7月の漂流事故に引き続いて(笑))

自分としては自己のガイディングや講習について省みるところの多い
経験になりました。


参考資料として、
最後にレギュレーターやBCの写真を撮って帰られましたが、
その時にボクの写真も撮られたのは、
いったいどんな使われ方をするんでしょう??



スポンサーサイト



  1. 2021/09/16(木) 22:51:00|
  2. ダイビング
  3. | コメント:0
<<2021 SW 前半戦!(今年は前半戦だけだけどwww) | ホーム | 渓流ダイブ again w/ デジタル一眼レフ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

issy1455

Author:issy1455
神奈川~千葉~パラオ(笑)~埼玉~と流れながれて、南国土佐に流れ着きました。
高知県は自然がいっぱいあって食べ物がおいしくて、ホントーに暮らしやすく、いいところです。
若いころから続けているスクーバダイビングを中心に、高知の自然やいいところを紹介していきたいと思います。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (6)
バードウォッチング (52)
ダイビング (362)
高知の自然や景色 (20)
高知の文化やその他 (11)
その他 (9)
日記 (12)
休日の日記 (21)
アクアリウム (10)
ねこ (8)

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

訪問アクセス数

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる